決算特別委員会・総括質問パート2


質問の続きを掲載いたします。

 

「池波正太郎案内板設置」について

山形県鶴岡市では、藤沢周平の作品にゆかりのある市内18ヶ所に案内板を設置しており、たくさんの観光客が訪れている。本区でも、池波正太郎の小説の舞台となった場所に文学案内板を設置し、「池波正太郎記念文庫」と連動させることで、区内の回遊性の向上が図られ、また、文学散歩と併せて実施することで、小説の原風景をより実感できるのではないかと考える。観光施策は、派手で一過性のものに目が向きがちだが、このようなソフト面の施策も、継続性のある観光施策として行なうべきと考える。「池波正太郎案内板設置」について、区長の所信を伺う

 

{区長答弁}

私も観光施策の推進におきましては、様々な観光資源を活かした、継続性のある観光事業を行なっていくことが重要であると、認識いたしております。本区では、これまで、池波正太郎記念文庫を設置し、企画展、講演会や文学散歩等、様々な手法で池波文学と台東区を結びつけて紹介してまいりました。また、観光事業におきましても、「台東ぶらり散歩」シリーズのリーフレットの中で、池波作品のゆかりの地を紹介するなど、観光客の回遊性の向上を図っているところでございます。委員ご指摘の案内板の設置に関しましては、本区では史跡説明板や観光案内板などの設置が進んでいるところであり、今後の取組みの中で研究してまいります。

 

「薬物乱用防止教室」について

薬物乱用の低年齢化が、非常に懸念される。今年3月のあるアンケート調査でも、衝撃的な結果が出ている。今こそ、薬物乱用は犯罪であり、恐ろしいものであるということを、徹底して教えなければならないと考える。そこで、現在、各学校の判断で行なっている薬物乱用防止教室を、全校で実施し、内容についても更に充実させていくことが大切と考えるが、教育長の所見を伺う。

 

{教育長答弁}

薬物乱用に関しましては、社会的に大きな事件も発生しておりますし、さらにはその低年齢化が進んでいることについても大変危惧されております。青少年が薬物に手を伸ばしてしまう背景には、薬物に対する好奇心や仲間意識といった軽い気持ちや知識不足による警戒感、抵抗感の希薄さなどが考えられております。台東区立学校におきましては、児童・生徒の健全育成を図るため、セーフティ教室を実施しております。セーフティ教室では、飲酒・喫煙防止、連れ去り防止、ハイテク犯罪防止等、様々な問題に取り組んでおりますが、その中で、薬物乱用防止に関してはすべての学校が、また7割近い小学校が取り組んでいるところでございます。専門家による講演等に加え、保護者との意見交換を取り入れ、保護者を含めた啓発を行なっている学校もございます。また、教員向けに、校内研修会のテーマとして取り上げ、教員が正しい情報を得られるような活動を取り入れている学校もございます。さらに、地域の社会貢献団体からのご協力のお申し出をいただき、実施している学校もございます。子どもの非行防止・犯罪被害防止の視点から取り組むべき問題は山積しておりますが、教育委員会といたしましては、「薬物には絶対に手を出させない」という固い決意のもとで、未実施の小学校につきましても、優れた取組み事例の情報などを提供しながら、子どもの発達段階などを踏まえた効果的な実施を検討するよう指導してまいります。

 

台東区議会第4回定例会も、11月25日から始まります。

第4定も、一般質問の予定であります。