小坂義久『代表質問』パート1


今日は、「環境・安全安心特別委員会」が開催されました。

さて、2月15日に行った代表質問(質問要旨と答弁)掲載します。。。

一、平成26年度予算案について

国の経済再生の現状と見通しを踏まえ、本区の平成26年度予算案が示された。

区は、限りある財源の中で知恵を絞り予算編成をされたと思うが、次の2点について、区長に伺う。

(1)予算編成にあたり大きな課題となったのは何か。

(2)長期総合計画最終年度の予算として、各分野における目標の達成に向け重点的に配分されたとのことだが、特に力を入れて取り組んだ事業は何か。

区長答弁

26年度は、歳入において、特別区税や特別区交付金の増収が見込まれるものの、歳出においては、増加が続く扶助費や高まる保育需要、区有施設の老朽化への対応、災害対策など、様々な行政需要を抱えている。

こうした中で、予算編成においては、「将来を見据えた行財政基盤の強化に向けた取組み」や、国の制度改正などへの対応、さらには、計画の最終年度を迎える長期総合計画の進捗状況も視野に入れながら、限られた財源の中で区民の皆様が安心して暮らすことができる施策に必要な財源措置を行うことが大きな課題であったと考えている。

次に重点事業について。

私は、長期総合計画の成果を検証し、未達成の課題や、新たに生じた課題の解決に向けた予算編成に努めたところである。

具体的には、保育環境の充実として認証保育所とグループ型小規模保育所などの開設や認可保育所等の誘致、また、健康づくり施策の充実として総合健康診査などの受診率向上に向けた取組み、さらには、(仮称)谷中防災・コミュニティ施設の整備や帰宅困難者対策などの災害対策の強化などへ重点的な財源措置を行った。

これにより、必要な分野に対して目標達成に向けた予算編成を行うことができたと考えている。

二、進展する高齢社会について

第5期の高齢者保健福祉計画において、「地域包括ケアの実現に向け、高齢者が在宅での生活を続けていくためのサービス提供の基盤づくりが必要」としているが、第5期計画の現状認識と課題についてどのように捉えているのか区長に伺う。

また、かつてないスピードで進展する高齢社会に対して、今後、どのような対策を進めていくのか、第6期計画の策定に向けての所見を併せて伺う。

区長答弁

私は、「第5期台東区高齢者保健福祉計画」に基づき、介護が必要な状態になっても在宅で安心して生活ができるよう、昨年8月に、「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」を開始したほか、本年8月には、「小規模多機能型居宅介護」の整備を予定するなど、在宅サービスの充実に努めてきた。

今後、高齢w者人口の増加が見込まれる中で、多様化するニーズに適切に対応するためには、在宅介護や住まいなどの選択の幅を広げるとともに、その質を高めていくことが必要であると考えている。

また、認知症高齢者やその介護者への支援については、これまで相談支援の充実や周知啓発に取り組んできたが、今後、認知症の早期発見、早期診断を促し、医療や介護サービスに結び付けることで、重症化を防ぐための取組みを進めていくことが、重要であると認識している。

第6期計画の策定にあたり、このような課題の解決を図るとともに、今年度実施した実態調査の結果を踏まえ、高齢者の皆様が、住み慣れた地域で、安心して暮らし続けることができるよう、介護、医療、予防などを一体的に提供していく地域包括ケアシステムの構築に向けて検討を進める。