10月20日に行われました決算特別委員会総括質問の内容を掲載します。
(遅くなりましたが)
小坂義久・質問要旨と答弁
一、産業について
次の4点について、区長の所見を伺う。
① 中小企業を取り巻く最近の経済状況は大きく変化し、事業所数や従業員数が減少するなど、地域経済の活力低下
は否めない状況である。そこで、本区の産業全般に対する現状と課題について伺う。
② これまでの一律的な商店街振興策を見直し、近隣型商店街、広域型商店街、観光型商店街など、各商店街の
特色を活かした振興策を検討すべきと考えるが、どうか。
③ 縦割り行政を打開して、商店街の空き店舗などを活用した子育て支援や、高齢者の交流施設を整備するなど
商店街が地域のコミュニティ交流エリアとして寄与できる環境整備を図るべきと考えるが、どうか。
④ 平成26年に公布・施行された小規模企業振興基本法に基づき、国が策定した基本計画の趣旨を踏まえ
本区としても具体的な施策を検討すべきと考えるが、どうか。
【区長答弁】
① 中小企業や小規模事業者が多い本区の産業については、最近の中国経済の減速や環太平洋パートナーシップ
(TPP)協定などの社会経済状況の変化により、景気の先行きに不透明感が高まっており、依然として
厳しい経営環境が続いているものと認識をしております。
こうした中、景気回復に向けた中小企業対策は、区政として取り組むべき重要な課題です。
個々の事業者が抱える課題に対し、きめ細かく対応する「ビジネス支援ネットワーク」の構築や、販路開拓と
台東区ブランドを内外に発信することを目指す産業フェア開催の検討、商店街振興などに取り組み、本区の
持つ産業集積の魅力を一層向上させていくことが重要であると考えています。
② 近隣型商店街での空き店舗対策や、広域型・観光型商店街での観光客対策、防犯対策など、商店街により
様々な課題があることは私も認識しています。
区ではこれまでも、イベント事業や施設整備等、商店街の特色や個性を活かした取り組みに対して様々な
支援を行い、活性化を図ってまいりました。
さらに、今年度より、環境対策として街路灯LED化やドライミストの設置、外国人観光客対応として、
外国語マップやホームページ作成等、商店街の新たなニーズや課題に対応した支援に取り組んでいます。
引き続き、商店街のニーズや課題の把握に努めながら、意欲ある商店街に対する支援を、積極的に実施して
まいります。
③ 空き店舗については、利便性の低下など様々な影響があることから、大きな課題であると認識をしており、
区では、空き店舗を活用する事業者への家賃支援を行っております。
また、商店街が空き店舗を活用する場合にも支援を行っていますが、継続した運営が難しいことなどから
なかなか広がらない状況です。
今後は、他区の先駆的事例や委員ご指摘の趣旨も踏まえ、商店街が地域のコミュニティ交流エリアとして
寄与できるような環境整備について、多角的に進めてまいります。
④ 小規模企業への支援については、昨年制定された「小規模企振興基本法」に基づき、国の施策を定めた
基本計画を踏まえて、小規模企業の持続的発展を目指した、区の振興施策を策定するものとされています。
そのため、来年度に改定する「産業振興プラン」に、法に基づく基本計画の趣旨を踏まえ、起業・創業支援や
人材の確保・育成など、具体的な施策を位置づけ、小規模企業の円滑かつ着実な事業運営を適切に支援して
まいります。
パート2に続く・・・・