予算委員会・総括質問パート2


小坂の総括質問の続きを掲載します!!

三.「HUG」「家庭内DIG」について

いつ起きるか分らない災害に備えるために、区でも様々な訓練を行なっているのは承知している。

大規模な訓練を行うことも大切だが、被害想定の有無に関わらず、手軽に多様な想定で行える訓練のひとつとして、HUG(避難所運営ゲーム)を活用した訓練を導入できないか。

また、自助の視点から、ゲーム感覚で簡単に実践でき、家庭内で防災について学び、災害について話し合うことができるDIG(災害図上訓練)を区民に周知すべきと考えるがどうか、区長の所見を伺う。

<区長答弁>

私は昨年5月に、岩手県釜石市を視察し、避難所の運営が非常に重要であると認識いたしたところでございます。

そこで、本年2月、避難所となる施設で、避難所運営本部の設置に向けて、区と町会と施設の三者で会議を進め、避難所運営委員会を立ち上げました。

併せて、今後、避難所単位訓練の充実を図ってまいります。

委員ご提案の、避難所で起きる様々な出来事にどのように対応していくかを模擬体験できる訓練方法である「HUG」につきましては、訓練メニューの一つとして検討してまいります。

また、「家庭内DIG」につきましても、想像力を養い、防災学習に役立つ訓練方法でございますので、様々な訓練の中で、参加した区民の方々に、家庭で出来る図上訓練として周知してまいります。

四.中央図書館について

図書館は区民に一番身近な施設であり、区民に愛され親しまれる施設として期待しているところである。

そこで、次の4点について教育長に伺う。

(1) ICタグシステムが昨年11月に導入されたが、機械操作に不慣れな方にはなかなか操作が難しい面もある。

現状をどのように認識し、今後どのように対応していくのか。

(2) ICタグの導入にあたっては、機種選定や機能等について、どのような検討が行われたのか。

また、費用対効果など今後の運用をどのように考えているのか。

(3) 雑誌スポンサー制度は企業に雑誌を購入してもらう代わりに閲覧用カバーに広告を掲載するもので、収入確保と企業PRに効果があると考えるが、導入を検討してはどうか。

(4)職員の他に専門の知識を持つ非常勤職員の採用や窓口の業務委託などを行なっているため、職員の役割が見えないところがある。

職員が中心となって図書館運営を進めて行くべきと考えるが、どうか。

<教育長答弁>

まず、ICタグシステムの現状についてでございます。

中央図書館では、昨年の11月よりICタグを活用した自動貸出機などの機器を導入いたしました。

導入当初、若干戸惑う利用者もいらっしゃいましたが、3ヶ月が経過し、今では利用者の方も機械操作に慣れて、予定していた待ち時間が解消されるなどの効果があがってきているところでございます。

しかしながら、委員ご指摘のとおり、初めて利用する方や機械操作が苦手な方もいらっしゃいますので、当面はフロアに人を配置し、積極的な声かけや、一緒に操作するなど、丁寧な対応に努めて参りたいと考えているところでございます。

次に、ICタグシステムの導入と今後の運用についてでございます。

ICタグシステムの導入にあたりましては、他自治体の導入事例などを参考に、コスト面や汎用性並びに将来性など、様々な観点から検討を行い、プロポーザルにより事業者を選定し、台東区の実情にあったシステムの構築を行なったところでございます。

今後の運用につきましては、システムの導入を踏まえ、カウンター業務委託なども見直して、管理経費の削減を行い最少の経費で最大の効果が図れるよう引き続き努力してまいります。

次に、雑誌スポンサー制度についてでございます。

企業などが雑誌などの書籍を広告入りで寄贈する雑誌スポンサー制度は、委員ご指摘のとおり、企業などにとっては社会貢献事業として自社のPRとなるとともに、自治体にとっては新たな収入確保につながるという点で、双方にメリットがございます。

スポンサー企業の確保などの課題もございますが、他自治体の実施状況も参考に、実施に向けて検討してまいります。

次に、図書館の職員の役割についてでございます。

図書館運営の方針、利用者が求める資料や情報の提供、必要な資料の選定、収集、保存、生涯学習の支援などの職務につきましては、図書館職員に担当させているところでございます。

そのために、職員は図書や資料に関する知識の習得とともに、カウンター業務にも従事じ、直接サービスを行う中で、利用者の要望などを的確に把握し、図書館の運営に反映させております。

今後とも、図書資料という貴重な財産を区民の皆様にご利用いただくために、職員、図書館奉仕員、受託業者が一体となって、区民のお役に立ち、愛され親しまれる図書館づくりを推進してまいります。