台東区議会第3回定例会が今日よりスタートしました。
<会期10月21日までの42日間>
13:00~議員協議会
14:00~本会議
(区長所信表明)要旨を掲載します。
1、はじめに
区内に住所がある100歳以上の高齢者の方について、区では、全員に方の所在を確認したところである。高齢者の所在不明の問題は、地域コミュニティや家族のあり方の変化が背景にあるものと受け止めており、対象を80歳以上に拡大し調査を開始するとともに、庁内プロジェクトチームによる事業の再点検とさらなる強化を図っている。
高齢者の状況を迅速かつ的確に把握し、区民が安心して暮らしていけるよう、全力を尽くして施策の推進に取り組んでいく。
2、平成21年度決算について
平成21年度一般会計決算額は、歳入、歳出ともに前年度を上回っている。また、財政の「健全化判断比率」は、前年度決算に引き続き財政健全化団体となる数値ではなく、その他の財政指標も概ね適正な水準である。しかし、本区の財政状況は、長引く景気低迷の影響により、予断を許さないものとなっている。
厳しい財政状況にあっても、引き続き、健全で持続可能な財政運営に努めていく。
3、任意予防接種の費用助成について
小児期は、感染症にかかりやすく、発症した場合、重症化する事例や後遺症が残るケースも見受けられることから、子どもの感染症予防対策を強化する必要がある。
ヒブワクチン及び小児肺炎球菌ワクチンの予防接種について、11月より費用助成を開始する。また、子宮頸ガンワクチンについても、平成23年度中の助成開始に向けて検討を進めている。今後も区民の健康を守るための施策を積極的に進めていく。
4、保育所等整備計画について
子どもが子育て家庭を取り巻く環境が変化する中で、保育施策のさらなる充実が求められていることから、「台東区保育所等整備計画」を策定した。計画には、「認可保育所の整備」「多様な保育サービスの充実」「こども園の整備」の3点を位置づけており、保育環境の整備を計画的に推進していく。具体的には11月、台東4丁目に民間事業者による認可保育所の開設を予定している。保育サービスのさらなる充実を進め、区民が安心して子育て出来る環境づくりを推進していく。
5、福祉のまちづくりの推進について
誰もが安心して日常生活を送ることができ、社会参加がスムーズにできることは大切なことである。耳の不自由な方に対する取り組みとして磁気ループを10月から、浅草公会堂や奏楽堂などの施設や、区の行事などで利用できるようにしていく。
6、藝大・台東・墨田観光アートプロジェクトについて
東京スカイツリーの開業は、隣接区との連携により、観光振興に取り組む絶好の機会であることから、東京藝術大学及び墨田区とともに、「藝大・台東・墨田観光アートプロジェクト」を実施する。台東区側では、隅田公園内に東京藝術大学が製作した作品を設置し、身近に芸術と触れ合える新たな観光ルートとしていく。
7、台東区映像アーカイブについて
区民や来街者が撮影した、まちなみや伝統行事の映像及び写真は、当時の生活の状況をしのぶ貴重な文化資源であり、後世に残していかなければならない。
そのため「台東区映像アーカイブ」事業により、劣化した映像の補修とデジタル化を進めており、10月からは映像DVDを中央図書館において貸し出しする。また、上映会やケーブルテレビでの放映も行っていく。貴重な文化資源を次世代に引き継ぎ、各世代の方が台東区により一層の愛着を持てるよう、引き続き映像アーカイブの充実に取り組んでいく。
8、行政経営推進プランについて
これまで財政健全化推進計画、行政経営指針プランによって、行財政改革に不断に取り組み成果を上げてきたが、行財政基盤をさらに強固なものとし、将来にわたって区民生活を守るため、新たな行政経営推進プランを策定した。
新プランでは、経営資源の最適な配分と有効活用を行うため、事業の選択と集中を可能とする事務事業の再編手法の構築を図るなど、行政経営基盤のさらなる強化に取り組み、より効果的かつ効率的な区政運営を推進していく。
9、補正予算について
ヒブワクチン及び小児肺炎球菌ワクチン予防接種の費用助成に要する経費や、地域密着型サービス施設の整備助成に要する経費などを計上している。
第3回定例会は
決算特別委員会もおこなわれます。
体調に気をつけ、しっかりと望んで参りたいと思います。