野党4党・後期高齢者医療廃止法案提出


民主・共産・社民・国民新の野党4党は23日、後期高齢者医療制度廃止法案を参院に提出した。同法案を09年3月末で廃止して、従来の老人保健制度に戻すもので、野党が多数を占める参院で採決して、衆院に送付する事を目指すみたいである。

これに対して、政府与党は保険料減免など制度の運用見直しで、対応する方針で、衆院で採決して、野党提出の法案を廃止する意向である。

民主党は廃止法案への政府・与党の対応を見極めながら、福田首相の問責決議案の参院提出の是非を判断する。

この野党提出の法案は、今とかく非難の対象となっている年金からの天引きを中止。被扶養者の保険料免除措置を09年3月末まで延長などが柱となっているようだ。

また野党は、委員会審議期間中の6月4日に東京・巣鴨の「とげぬき地蔵尊」近くの商店街で合同演説会を開きことを決めた。演説会では各党幹部をはじめ、75歳以上の党首OBクラスがマイクを握り、制度廃止を訴えるそうだ。

 

すみませんが!ちゃんちゃら、おかしいですね!

確かにこの制度に対しての反発・非難は激しいものがあります。テレビでも毎回取り上げており、高齢者の悲鳴・非難を報道しております。政府の説明不足もあります。そして年金からの天引きが許せないとか、制度名称が気にいらないとか、75歳以上を切捨てとか、本当に凄まじいほど、反発が強いのは確かです!

ただですね、正確にこの制度について、確かな情報に基づいて、報道したTV局はあるでしょうか?感情論が先行して、本当に今の日本の医療制度、また医療状態を、そして将来に基づいた財源の問題とか真摯に今まで、報道された事はあるのでしょうか?

この制度については以前、私なりに紹介いたしましたが、今回は野党の法案廃止について、明確に斬りたいと思います。

野党は廃止して、前の老人医療制度に戻すと言っておりますが、では今から8年前の2000年。与野党でこの老人医療制度では今後行き詰る。新しい医療制度を創設すべきだとの、決議はいったいなんだったんでしょうか?各党とも考えは一致していたはずです。

それと前の制度に戻すのは良いとして、財源の問題はどうするんでしょうか?小さな市町村自治体では、税を投入して何とかまぬがれていたのですが、これ以上、医療費が増大また少子高齢化が進めば、どうにもなりません。

先程、後期高齢者医療制度の混乱の原因として、政府の説明不足をあげましたが、これは野党にもいえる事で、2年前の小泉内閣の時に、後期高齢者医療制度の法案が成立しました。確かに野党もその時は反対しましたが、そのときからこの制度がおかしいというなら、どんどん声を挙げるべきではないですか!またその時の民主党のマニフェストにも明確に後期高齢医療制度を廃案にと、掲示すべきではないですか!

はっきりと消費税を上げて、足りない分を補助しますといえば、納得しますよ!何の裏づけもなく、ただ廃止というのは、あまりにも無責任極まりない。

この混乱に乗じて、与党を追い詰めて、政権交代につなげていこうとの魂胆が明確にわかります。

年金問題、また医療問題。これは将来にわたっての日本の本当に大切なテーマです。ここは国民の為、現状を考えながら真摯に議論を重ねて欲しいと切に痛感いたします。