小坂義久代表質問パート2


各特別・常任委員会が終わり、ホッと一息ついたとこですね~

さて、私の代表質問続きを掲載します。

三.学校教育について

「ひとづくり」こそ、何よりも重要なことであり、未来を創造する人材を育成していくことが学校教育の根本ともいえる。

そこで、次の5点について教育長に伺う。

(1)学校の特色を生かした教育を推進するのあたり、教育委員会として、どのような指導・助言をしてきたのか。

(2)「台東区学校教育ビジョン」を通して、教育委員会は、今後どのように魅力ある学校づくりや「ひとづくり」を進めようとするのか、また、学校現場では、それらをどのように進め、教育委員会はどのように支援していくのか。

(3)昨年9月に、「いじめ防止対策推進法」が施行された。これを受けて、教育委員会では各学校・園に対してどのような対策を行ったのか。

(4)全国公立学校教頭会が昨年実施した全国調査によると、小・中学校の副校長・教頭の5人に1人が「心身ともに大変疲れている」とのメンタルヘルス面での課題が浮き彫りになり、かつ勤務時間に関しては、7割超が12時間以上勤務している、という実態が明らかになった。本区における実態、対策はどのようになっているのか。

(5)国では、諮問機関である「教育再生実行会議」がいじめ問題への対応や教育委員会制度の在り方など四次にわたる提言をまとめた。また、与党の「教育債税実行本部」が学制改革や学校統廃合の促進、教育内容の適正化などを盛り込んだ「教育再生推進法」の今国会への提出を決めるなど、教育界にとって新たな幕開けを予感させる動きが出ているが、これについてどのように考えるか。

教育長答弁

まず、学校の特色を生かした教育活動について

各校園長には、子どもたちの実態や地域とのかかわりを活かした教育、これからの時代に必要な能力を育てる教育など、創意工夫による教育活動が自主的・主体的に実施されるよう方針を示しており、このことを十分に踏まえて、各学校園では特色ある教育活動を教育課程に位置付けているところである。

次に、今後の魅力ある学校づくり「ひとづくり」について

台東区学校教育ビジョンでは、台東区全体を「学びのキャンパス」と位置づけ、学校、家庭、地域のまち全体で充実した教育環境を実現し、信頼と支え合いの環境の中で将来のまちを担い、世界に飛躍し未来を創る人材を育成することを目指している。

それを受け、各学校園では、これまでの特色ある教育活動に加え、粋で多彩な文化や伝統を地域の大人たちから直接学んだり、区内の博物館や美術館で歴史や芸術文化に触れたりすることなどの教育活動を進めている。

教育委員会といたしましては、これらの「ひとづくり」の取組みを積極的に推進できるよう学校園を支援していく。

次に、いじめへの対策について

すでに本区では、「いじめ防止対策推進法」に先立ち、各校において、管理職や生活指導主任、養護教諭やスクールカウンセラーによる「いじめ問題対応委員会」などを設置するとともに、年3回のいじめ実態調査を実施し、その結果を区教育委員会も同時に把握する連携体制を確立するなど、本推進法の内容を実質的に行ってきたところである。

特に、いじめはどこの学校園にもありうること、急激に深刻化する場合があることなど、常に危機意識と緊張感をもちながら早期発見・早期解決の徹底を図るよう校園長会、副校園長会、生活指導主任会にて繰り返し指導してきた。

また、いじめの原因が複雑だったり、緊急性があったりした場合は区教育委員会と連携し、協議しながら警察や児童相談所とともに組織的に対応している。

今後も本法律の趣旨を踏まえ、教育委員会と学校園がより一層連携を図りながら、いじめ防止に鋭意努力していく。

次に、副校長のメンタルヘルスについて

議員ご指摘のように、副校長は、多岐にわたる職務をこなすことが求められるとともに、教職員の健康も管理する立場であり、円滑な学校運営を進めるには欠かせない存在である。

本区におきましては、以前より副校長の業務量調査を行い実態調査に努めるとともに、本区独自の校務支援システムなどを導入し、副校長の職務の効率化を積極的に図ってまいりました。

その結果、5年前に比べて平均的な業務時間は確実に減ってきたところである。

今後とも、副校園長を対象にしたメンタルヘルス研修を実施するとともに、事務処理の整理統合や省力化を図り、副校長が職務に専念できる環境づくりに努めていく。

次に、教育に関する国の動きについて

政府の諮問機関である教育再生実行会議での提言は、いずれも今後の教育行政の推進に係る重要な課題であり、提言を受けた国の動きが本区の教育行政にも大きな影響を与えるものと認識している。

教育委員会としては、今回の教育再生の方向性が、児童・生徒の教育環境をより一層充実させてくれることを期待しているが、今後の国の動向を踏まえ、適切に対応していく。

また教育再生推進法案については、現時点では具体的な内容が示されていないので、今後の動きを注視していきたい。

初の代表質問で緊張しました。