本日より12月17日までの23日間
台東区議会第4回定例会が始まりました。
今年最後の定例会となります。
ここでは、吉住区長所信表明(要旨)を紹介します。。。
1.はじめに
国は10月の月例経済報告で、「景気は緩やかに回復しつつある」との見方を示している。
しかしながら、本区においては未だ多くの事業者が経営上の課題として「売上高の停滞・減少」を挙げており、地域経済が活気を取り戻すには今しばらく時間がかかるのではないかと考えている。
国においては、社会保障と税の一体改革や地方法人課税のあり方の見直しなどが進められており、東京都においても、新たな長期ビジョンの策定が行われている。
区政を取り巻く状況は日々変化を続けているが、どのような状況でも、区民の皆様の生活を守っていくことが、区長としての私の責務であると考えている。
2.台東区区民栄誉賞の贈呈について
本区在住の佐藤真海さんの9月のプレゼンテーションは、2020年オリンピック・パラリンピックの東京開催を決める大きな要素となった。
宮城県気仙沼市を故郷に持つ佐藤さんの、東日本大震災からの復興活動を通してスポーツの真の力を実感したという言葉は、世界中の人々の共感を呼び、私も深く感動しました。
また、佐藤さんは、大正小学校での特別授業などを通じて、子どもたちにスポーツの魅力を伝え、夢に向かって努力することの大切さを教えるなど、本区のために様々な活動を行っている。
こうしたこれまでの功績を讃え、私は台東区区民栄誉賞を贈呈することとした。
本区は先月、2020年の東京開催に向け、私を本部長とする「東京オリンピック・パラリンピック大会推進本部」を設置し、庁内の体制を整備した。
スポーツや観光に留まらず、様々な分野での取り組みを行うことで、7年後の東京大会を本区の更なる活性化やにぎわいの創出に繋げていく。
3.空き家対策について
「空き家実態把握調査」によると、区内には約800棟の空き家が存在し、そのうち、約15%は損傷が激しく、適切な維持管理がなされていない。
適正に管理されないまま空き家が放置されると、地域の生活環境に影響が出る恐れがある。
また、街並み景観の保全やコミュニティの形成にも影響することから、地域のまちづくりを進めるうえでも、課題となっている。
良好な生活環境を確保し、安全で安心なまちづくりを推進していくため、現在、空き家等を適正に管理するための仕組みづくりを進めている。
空家所有者等の管理責任を明確にし、必要に応じ調査の実施や指導、勧告などを行うことで、管理不全な状態の改善、解消を目指していく。
あわせて、使用可能な空き家を地域資源として捉え、賃貸住宅などに活用する手法についても検討を進めている。