第1回定例会一般質問パート2


小坂の一般質問、並びに答弁を掲載します。

2.「CSR」(企業の社会的責任)の推進について

企業は利潤を追求するだけでなく、従業員や消費者、地域社会など企業活動に関係を持つ、すべての人に対して責任を果たさなければならないというCSRの考え方が、国内外で高まりつつある。

そこで、区民サービスの向上のためにも、区内企業に対し、区がCSRについて啓発していく必要があると考えるが、区長の所見を伺う。

 

<区長答弁>

CSRの一環として、企業が環境問題や雇用創出、地域貢献などに取り組むことは、地域振興のためにも、大変重要なことであると考えております。

区といたしましては、例えばCO2の削減に取り組む企業を環境MVPグリーン企業部門で表彰することや、環境や雇用など、地域産業の活性化に貢献している区内の企業に、「したまちTAITO産業賞」を贈ることを行なっております。

企業のCSR活動は、民間企業の自主的活動でございます。

民間企業の自主性とその活動の自由を尊重しつつ、今後、どのような普及啓発事業を民間企業に向けて行うことが有効か、情報収集に努めて参りたいと存じます。

 

 

 

 

 3.「中学校選択制度」について

台東区立中学校選択制度は、制度開始から今年でちょうど10年となる。

そこで、中学校選択制度について、次の2点を教育長に伺う。

(1)この10年間を総括してどのように評価しているか。

(2)再びしっかりとした検証を行うべきと考えるがどうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

<教育長答弁>

中学校選択制度は、これからの台東区を担う子どもたちが自ら希望する中学校で生き生きとした学校生活を送ることによって、将来にわたって必要となる「生きる力」を身につけることができるようにすることを目的としたものでございます。

また、本区では、生徒それぞれが持つ個性をより生かせるよう「魅力ある学校づくり」を進めており、中学校選択制度の実施は、各校の個性化・特色化をより一層促進する役割も担っているものでございます。

一方で、中学校選択制度には議員ご指摘のとおり、地域とのつながりが希薄になるという懸念や、学校間で生徒数に格差が生まれるといった課題があることも認識しております。

しかしながら、毎年実施しております中学校選択制度につきましての保護者アンケート調査では、「子どもが自ら選んだ中学校で意欲的に学校生活を送ることができる」など、肯定的なご意見を約7割いただいており、制度の目的は概ね達成できているものと認識しております。

次に、制度の検証についてでございます。

中学校選択制度はこれまでの10年間で生徒、保護者、学校それぞれに定着したものと認識しておりますが、来年度は節目となる入学者を迎える年になります。

より細やかなアンケート調査をはじめとする様々な手法により検証し、中学校選択制度がより良い制度となるよう努めてまいります。

 

 

 

 

4.「子ども議会」について

「子育てするなら台東区」を掲げる吉住区政に子どもの存在は欠かせないと考える。

そこで、子ども達の区性に対する関心を高め、ディベート能力等を向上させるため、実際に本会議場や会議室を用いて、様々な区政の課題を議論する「子ども議会」を開会すべきと考えるがどうか、教育長の所見を伺う。

 

 

 

 

 

 

<教育長答弁>

議員ご指摘のとおり、未来の台東区を担う子ども達が区性への関心を高めることは、大変重要なことであると考えております。

また、新学習指導要領では言語活動が重視され、各学校では教科等において様々な工夫をいたしておりますが、この言語能力を向上させる面でもディベートを取り入れることは、大変有効であると考えております。

一方、従来より中学生を対象に、「区長ふれあい懇談会」を実施し、中学生の視点から、区長と直接、区政に関しての意見交換をするという取組を行なっております。

また、青少年委員協議会が主催して行われる「中学生サミット」では、各校の生徒会役員が一堂に会し、それぞれの学校の課題について話し合いが行われております。

中学校では、平成24年度から新学習指導要領が全面実施されますので、現在授業時数増加への対応、地域行事等への参加の在り方、各種団体からの協力要請等への対応策を検討しており、直ちに新たな事業を教育課程上に位置付けることは難しい状況でございます。

今後、既存の同趣旨の取組等の整理と並行しながら、「子ども議会」の導入につきまして積極的に研究してまいりたいと考えております。

以上です。